品位と矜持と

些か気になる発言ではある。

即ち党代表としては、比例代表候補を別にすれば、全員当選を目指すのは当然だろう。

比例代表候補については、任期中の死亡や疾患、涜職や転出などによる欠員繰上げに対応する余裕を見なければならないからだ。

想定外が1人だけの取りこぼしを指すならば、その無念の顕れかもしれない。だが、もっと落選する事を見込んでいたならば、逆に問題だろう。

さて、小池氏御一党候補の選挙事務所は近くになく、状況は分からないが、よく近くを通るところにある2つの選挙事務所のその後の状況は、まさに公認した党の品位と矜持とを示しているかの様だ。

1つは、空き店舗の選挙運動期間を含む短期借用。

近くのビルの二階に常設の事務所がある。

1つは、選挙前から設置されていた党支部事務所の転用。

前者の候補は再選し、後者の候補は落選した。

開票と議席確定から数日後、選挙事務所は閉じられたのは当然として、その後が対象的。

前者の選挙事務所は、ガランとした空き店舗に戻り、戸口に手書きのメモで来訪に対する御礼と、移転先の常設の事務所の場所を貼り付けている。

後者の選挙事務所は、それ以前からあった党の事務所もろともなくなり、ガランとした空き店舗に戻っている。

だが、移転先などの連絡先はなく、いわばごっそり夜逃げした様な姿になっている。

選挙だから当選者と落選者が出るのは当然。

定数を越える候補者がいるのだから。

だが同じ閉じるにしても、顔の見えない無数の支持者に対して、後者の在り方は、品位を欠いているだろう。

もっとも、党としてこの地域を含むすべての選挙区で二度と候補者を立てないという矜持ならば、それは1つの姿勢だろう。

言うまでもなく、この経過は記憶して、今後の全ての選挙について、この元候補、この党やこの党に関係する候補者を投票に際して選別するだろう。

終わったら知った事ではない、では、果たして当選したとしても信頼信用に値するだろうか。

因みに、後者の選挙事務所は民進党候補。

当初は候補者の顔写真入りポスターだけだったのが、代表との2人顔写真入りポスターに変わり、更には「都民の払った一円を無駄にしない」だったかの文字だけポスターに貼り替えていたのが印象的だった。

当選できなかった事を遺恨とし、いつの間にか居なくなる様な諸君、今も未来も支持に値しようか。

少なくとも、これが私の矜持。

■小池知事「ほぼ全員当選は想定外」 代表辞任の決め手に

(朝日新聞デジタル - 07月07日 16:59)

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